さすがですね?
高麗屋の妻となり長い月日が流れた著者。
着物は彼女にとって仕事着なのである。
色留袖なんて普通の人なら持ち合わせていないだろう。
しかしそれも彼女にとっては仕事着。
いいものを見せていただいたという感じがします。
さすがにここまでそろえることはできないけれど。
羨ましい気持ちになりながら、眺めていたりします。
しかし新しいものだけでなくて著者の母の着物が
でてきたり、またさらにそれを松たか子さんや
お姉さんが着たりして、伝統がある。
私も現在は母の着物や祖母の帯などを使っているが、
いつかは自分の着物を娘に継いでもらいたい。
別世界の出来事のよう…でも
ちょっと着物をきてみようなかな…オークションで 安い着物が手に入ったし…なんて緩い気持ちでいる 私にとって、この本は脳天一撃、仕事着として着物を着る 著者の凛とした姿勢に、思わず頭が下がりました。 誂える店や、布、いたるところにこだわりがあって、 とても素人の入れる世界ではありません。が、著書の 美しく凛とした着物姿は、努力して努力して身についたものと 読み進むうちにわかり、敬服した次第。 きもの本ではありますが、自分をちゃんと生きる女性の 半世記のようにも思えます。
戦闘服としての着物。
今をときめく高麗屋の女房の写真集兼エッセイ。 京のみやこで美を競うものといえば、花街、役者、御所。 その役者でもトップクラスの高麗屋の土台石は、年を重ねても艶っぽい。正直、私は関西の美の艶っぽさが少々苦手でもあったのだが、エッセイを読み進むうちに、艶も豪華も美も仕事のうちなのだ、と知った。 役者の家では着物は戦闘服なのだ。 気持ちの上では私が大きなプレゼンテーションの前で気合の入ったスーツを着るのと変わりない。 ハレがケである役者の家の女房の着こなしには、奥様とは違った配慮があった。 動いても着崩れしないように、身幅は僅かに広く仕立てていること、紐は平打ちを選ぶ、など。 裾のさばき方などもとても参考になる。 さすが頂点に立つ人だけあって、しぐさのひとつにまで哲学が染みている。 反物をオーダーする話、など庶民に手の届かぬ華やかなしきたりを読むのも愉しい。
文化出版局
高麗屋の女房 初めて買うきもの (知恵の森文庫) きものがたり (文春文庫) 和の美を育む―きものことはじめ 樋口可南子のきものまわり
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