ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)



ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)
ワークショップ―新しい学びと創造の場 (岩波新書)

商品カテゴリ:受験,教育,学習,英会話,資格取得
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住民参加のまちづくりの手法として、また、環境教育や社内研修のプログラムとして、「ワークショップ」が広がりをみせている。本書は、アメリカでワークショップを学び、その企画プロデューサーとして活動中の著者が、ワークショップの定義や意義、実際の事例、さらにはワークショップ手法を会議に効果的に取り入れていく方法などを分かりやすく説いた1冊だ。

ひと口にワークショップといっても、アート系、まちづくり系、自然・環境系などさまざまな分野で行われている。それらを丁寧に解説するとともに、著者が体験したり、企画したワークショップの事例を紹介する。著者が最も影響を受けたのは、アメリカのジョアンナ・メイシーのワークショップだった。湾岸戦争をアメリカで迎え、困惑しながら「戦争を止めるために、私たちになにができるでしょうか?」とメイシーに問いかけたとき、「その質問こそが出発点です。孤立せず、集いあって、問いあうことが力です」と返した彼女の答えが、著者にとってのワークショップの原点だったという。メイシーの言葉にワークショップの本質をみる思いがする。

また、ワークショップという場は、小さいころ、心ゆくまで遊んだ「遊び場」や「広場」にあたるものかもしれないという著者のたとえには、思わずうなずかせるものがある。ワークショップを単にマニュアル的に解説するのではなく、その本質にも触れさせてくれる好著といえる。(清水英孝)



読み進めて行けない

読破まで半年かかった。文庫・新書の平均読破日数が2?3日を考えると長い。

つまらないとは言わない。ただわかりにくいのだ。事例が現実とはちょっと違う。ワークショップはそんなに特殊な事例なんだろうか。

参考書としては価値がある。ただ新書には向いていない。そんな感想だ。
やや主観的すぎる内容

〜本書を自分自身のワークショップのための資料として購入したが、内容は期待していたものとは違った(特に美術系のワークショップの資料としてはほとんど参考にならない)。円座を組んでフラットな対話の場をつくりだす方法などはとても参考になったが、ワークショップという方法自体が含むいろいろな限界や問題点を検証し、ワークショップの意義を総合的にと〜〜らえる視点が、筆者には欠けているように感じた。〜
ワークショップで大事なこと。

〜ワークショップを主催することが多いが、色々壁にぶちあたり、この本に出会いました。私の不勉強かも知れないが、私たち日本人は、会議の進め方が上手じゃないとおもう。それは会議学のようなきちんとしたノウハウ体系がないことにも原因があるように思う。その第一歩は、合意形成をしたり、出席者が無理なく自分の意見や感じたことを披瀝できるような「場」〜〜づくりということだろう。ワークショップで実際の作業に入る前に、心理実験のようなことで出席者をリラックスさせたり、同じ認識のステージで交流できるような準備立ての部分について書いてあったことには、そのままマネをするのは難しいけれど、考え方としてとても参考になった。あぁ勉強勉強・・・。〜
「個人」とセットでパーフェクト

アート系、環境系、学習系、精神系など、さまざまな種類のワークショップの実践例を取り上げていて、ワークショップのトレンドを見渡すことができる。言葉もくだけていて親しみやすい。

しかし、やや「いれこみ過ぎ」のようでもあり、不安も感じさせる。ワークショップを学術的に分析しているというより、当事者の熱心なアドボカシーに近いのではないか。著者はもと宗教学が専門で、広告代理店に勤務後にアメリカで「組織開発・変革」を学び、現在も「ワークショップ企画プロデューサー」として活動中と紹介されている。

確かに著者は、「アブナイ」カルトに近似する危険を指摘したり、ワークショップ依存症になることなどを戒めてもいる。しかし、私の不安はそれだけではない。自分の経験から、ワークショップにはやはり集団圧力のような作用があり、自分がどこか置き去りにされている面があると感じる。私自身は、人と話すなら一対一、せいぜい3人くらいまでのグループが一番気持ちよいというタイプだ。

ワークショップはアメリカで発展したようだが、その発祥の地の社会にはしっかりとした《個人》がある。あるいはキリスト教などの信仰がオーソドックスなものとしてある。少しくらいの集団行動では翻弄されないし、それに依存しもしない。率直な意見も自然に出せる。この基礎の違いは、ワークショップを考える上で見逃せないのではないだろうか。

社会を堅実に、着実に変えようとするとき、真摯な言説の積み重ねも大事だと思う。それは時に学術という形も取る。そういった作業は、個人の思索や小人数の議論によるのであり、団体行動の中で生まれるものではないだろう。
ワークショップは効果的だし、今後の社会に重要だとも思うが、もう一方の「個人の確立」を考えないと不十分なのではないだろうか。



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